【USマイクロキャップ株式ファンド】アメリカの超小型株とはどんなものなのか?

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Attractive is not equal to protective.
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USマイクロキャップ株式ファンド、その名の通り、US=アメリカのマイクロキャップ株式を投資の対象とした投資信託なのですが、アメリカのマイクロキャップ株式というのは、いったいどのような企業なのでしょうか。具体的に知りたくなったかーちゃんはちょいと調べ…るほどのことはしていませんね、探ってみることにしました。

USマイクロキャップ株式ファンドとは

まずはちょっとおさらいを。以前にもすこし触れましたが、

USマイクロキャップ株式ファンドは、アメリカの時価総額30億ドル以下の超小型株を対象として、厳選した100~150銘柄に投資している投資信託です。

投資の対象となっているマイクロキャップたち

では、具体的にどのような企業がUSマイクロキャップ株式ファンドの投資対象となっているのでしょうか。

2019年9月の月次レポートを見てみると、

まあ、カラーですね!さすが、お金のかかるファンドは違います。

さておき、ここに組入れ銘柄トップ10の記載があります。

おや、トップからして組み入れ比率が1.4%ですね。

このレポート時点での組入れ銘柄数が121(ETF含む)とありますのでそれほど抜きん出て起用されている銘柄はないということですね。

それでは、このトップ10に連なるのは具体的にどのような企業なのでしょう?

トップ10(月次レポート2019年9月時点・ETF含まず)

  1. アダス・ホームケア
  2. ハーモニック
  3. ユナイテッド・コミュニティ・ファイナンシャル
  4. ユナイテッド・ファイナンシャル・バンコープ
  5. オーソフィックス・メディカル
  6. マーカス
  7. ニューパーク・リソーシーズ
  8. SPプラス
  9. ジャーマン・アメリカン・バンコープ
  10. デュコマン

と、名前だけ連ねても、かーちゃんには一向どのような企業なのかわかりません(ファイナンシャルなど、想像しうるものはありますが)ので、きちんとピックアップしてみました。

※各社の時価総額は11月15日時点のものです(1,000万ドル未満は四捨五入)

第1位 アダス・ホームケア

Addus Homecare Corporation(ADUS、NASDAQ上場)

時価総額 約13億5,000万ドル

自宅における食事や入浴、着替えなどの介護を長期にわたって提供することを目指すホームケアサービス会社のようです。ウェブサイトは存在するようなのですが、なぜか開くことができなかったのでロイターの案内サイトにリンクさせています。

人口の減少こそ起きていないアメリカですが、言わずもがな平均寿命は伸びてきているのでこうしたホームケアサービスは将来的にも欠かせない要素ですね。

と思いきや、ここ数年アメリカの平均寿命はわずかに下降しているようです。その原因が薬物やアルコールへの依存、そして自殺にあるとか…考えさせられる大国の一面です(参照:Smithsonian.com, U.S. Life Expectancy Drops for Third Year in a Row, Reflecting Rising Drug Overdoses, Suicides

第2位 ハーモニック

Harmonic Inc. (HLIT、NASDAQ上場)

時価総額 約7億3,000万ドル

クラウドを使ったスムーズな動画配信やストレージを提供する企業ですね。

何台ものテレビが有線でつなげられた時代から、何台ものスマホやタブレットが無線でつながる時代に移行しているなか、非常に需要のありそうなところを攻めています。

そしてさすがアメリカ(?)、グリーン・ポリシーを設定して製品のみならずその梱包材に含まれる成分の管理を徹底するなど、環境にも配慮する姿勢を見せています。

第3位 ユナイテッド・コミュニティ・ファイナンシャル

United Community Financial Corp.(UCFC、NASDAQ上場)

時価総額 約5億5,000万ドル

Home Savings Bank(いわゆる地銀みないなイメージでしょうか)や自動車保険などの保険代理店を展開するHSB Insuranceといった金融サービス企業を子会社とする持株会社です。

第4位 ユナイテッド・ファイナンシャル・バンコープ

United Financial Bancorp Inc.(UBNK、NASDAQ・NYSE上場)

時価総額 約7億5,000万ドル

United Bank(現People’s United Bank)を子会社とする持株会社です。

3位、4位と金融系が続きましたね。

第5位 オーソフィックス・メディカル

Orthofix Medical Inc.(OFIX、NASDAQ上場)

時価総額 約8億4,000万ドル

整形外科や脊椎の手術に使用される機器を主力とする医療機器メーカーです。現在はアメリカを拠点にしていますが、はじまりは1980年にイタリアのヴェローナで設立された会社で、海外にも展開しているようです。

特定の分野や技術に特化した製品開発はその性能が評価されれば強みになりそうですね。

第6位 マーカス

Marcus Corporation(MCS、NASDAQ・NYSE上場)

時価総額 約10億4,000万ドル

映画館やホテル、レストランなどの事業を展開するエンターテイメント企業です。

おお、なかなか豪勢な映画鑑賞を提供しています。

昨今はネット配信の影響もあってより映画館へ足を運ぶ人が減少しているため、独自性とエンターテイメント性を打ち出した映画館を提供することで顧客を惹きつけようと努力しているようです(参照:ロイター 焦点:映画館に存亡の危機か、ネット配信に揺れるハリウッド

映画館好きのかーちゃんとしては応援したいところ。今後成長したら日本展開なんてこともあるかもしれませんね。

第7位 ニューパーク・リソーシーズ

Newpark Resources, Inc. (NR、NASDAQ・NYSE上場)

時価総額 約5億8,000万ドル

掘削時の潤滑油としての役割を果たす掘削流体や掘削技術を提供し、現場における課題の解決策などを提案する石油・ガス探査に向けたサービス提供会社です。地域社会の発展と環境との調和に取り組むことを大前提とするというかーちゃん好みの姿勢を見せ、アメリカに拠点を置きつつ世界展開を図っています。

うーん…エネルギー系はとりあえず環境に配慮しているところを前面に打ち出しておいたらいい、というような流れでもあるのでしょうか。

リサイクル可能な資材を使用し、排出される温室効果ガスの削減にも取り組んでいると具体的な記載があり、なんやかんやと賞はもらっているようですが…なんにせよ、掘削した石油の吹き出す様子を樹木のようにデザインしたエンブレムはかわいらしいです。

第8位 SPプラス

SP Plus Corporation(SP、NASDAQ上場)

時価総額 約10億2,000万ドル

駐車場管理や移動サービスの提供など人とモノの移動を効率化し、支えることを目指している会社です。移動=エネルギーと思ったら、案の定ありました。「Sustainability」の文言が。

あ、でも環境というよりは事業としての持続的可能性に重きをおいているようですね。

Green Garage Certification Programという地域社会と環境に配慮した持続可能な事業展開を実施している企業が参加できるプログラムには登録しているようです。

第9位 ジャーマン・アメリカン・バンコープ

German American Bancorp., Inc.(GABC、NASDAQ上場)

時価総額 約8億9,000万ドル

German American Bancorpを子会社とする持株会社です。3位と4位をあわせてトップ10のうち3つが金融系ということになります。

第10位 デュコマン

Ducommun Incorporated(DCO、NYSE上場)

時価総額 5億5,000万ドル

航空宇宙や防衛といった産業界での製造およびエンジニアリングサービスを提供する会社です。

おお、1849年生まれ、つまり2019年で170歳を迎えることになります。

トップページにHonesty(誠実さ)・Professionalism(プロ意識)・Respect(尊敬)・Trust(信頼)・Teamwork(チームワーク)を大切にしていると記載するあたり好感が持てますね。

かーちゃんの思うところ:ファンドについて

さて、これでどのような企業がUSマイクロキャップ株式ファンドにおいて投資の対象となっているのかがすこしわかりました。とはいえ、121ある組み入れ銘柄のうちの10なので、あくまでもその一角を覗き見たにすぎません。

かーちゃんとしては最下位も気になるところなのですが、月次レポートには記載がなく、全組み入れ銘柄も確認できませんでした(どこかでわかるようになっているのでしょうか?)

また、9月だけで3銘柄が組入れられ、1銘柄が全売却されるなど、入れ替えは激しいようです。

つまり、このトップ10の座はとかのまのもの、ということですね。

さらに、トップ10を見るにあたって各社の時価総額にも注視してみたのですが、見事にほぼほぼ10億ドル以内、超えたとしても多少、でしたね。

USマイクロキャップ株式ファンドはラッセル・マイクロキャップ指数構成銘柄の時価総額(=最高で30億ドル超)範囲内の株式もマイクロキャップの対象としていると交付目論見書にはありましたが、とどのつまり、時価総額10億ドル以上というのはそれほど組入れられていないのかもしれません

アメリカの区分と日本の区分は異なる!?

ところで、こうしたアメリカのマイクロキャップ株式は日本でいうところのどのような企業に相当するのだろうかと思ったかーちゃん、比較してみようとして驚く音に気づきました。

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そうなのです。日本の株式における大型・中型・小型の区分は時価総額と流動性を考慮したトップ100が大型、次に来る400が中型、それ以外が小型、と相対的に決められているのです。

それぞれによって微妙に線引きが異なるとはいえ、絶対的に決められているアメリカとは異なります。

つまり、お互いの区分を同等のものとして比較することはできないのです。

日本のマイクロキャップたち

それでも、アメリカのマイクロキャップ株式は日本でいうところのどのような企業に相当するのか比較してみたいかーちゃん、とりあえずUSマイクロキャップ株式ファンドの区分にあたる時価総額10億ドル以下=ざっくばらんに時価総額1000億円以下(ちょっとオーバーしてもOK)の企業を探してみることにしました。

※右側の数字は時価総額2019年11月15日時点(億未満は四捨五入)です。

  • サイゼリア(7581) 約1293億円
  • プレサンスコーポレーション(3254) 約1121億円
  • カドカワ (9468) 約1128億円
  • イエローハット(9882)約964億円
  • 沖縄銀行(8397) 約904億円
  • ニチコン(6996)約865億円
  • ホクト(1379)約643億円
  • エイベックス(7860)約607億円
  • ミニストップ(9946)約444億円

はい。かーちゃんが耳にしたことのある企業だけでもたくさんあるではありませんか!

ふむむ…

マイクロキャップ株式(とくにアメリカの)は入手できる情報がすくないうえに、変動が大きくなりがちでリスクが高いから注意すべきだとと言われておりますが、前述のトップ10に関しては決算報告がウェブサイトで確認できるものばかりでした。さらに、こうして日本における(時価総額の規模で)同程度の企業を見てみると、きちんと選ぶ分には投資対象としてもいいような気がします。

結局のところ、時価総額といった「基準」はあくまでも「基準」であって、それをどういかすか(どう投資先を決めるか)は投資家次第、ということですね。

なんだか当たり前のようなことに、改めて気づかされたかーちゃんでした。

かーちゃんの思うところ:好みについて

さてさて、ここで先ほどのトップ10に戻ってみましょう。

ちょうどプレーヤーの買い替えを検討しているかーちゃんとしては第2位のハーモニックに目が行きますが、映画館好きとしては第6位のマーカスにも頑張ってほしいところです。第10位のデュコマンも宇宙に目を向ければ気になるところですが、そのラインナップからもわかるように、宇宙開発と兵器開発は表裏一体なので、ほいほいと応援できないところがあります。

とまあ、組み入れ銘柄を見ながら応援したい(投資したい)目線を持つあたり、かーちゃんには個別銘柄投資が向いているのかなと考えられるわけです、投資信託は楽ですが、どうしても投資先がセットになっていますから、まったく自分好み、というわけにはいかないですよね。

これは…

見えます。未来が見えます。

さらに個別株(日本アメリカ問わず)を購入するかーちゃんがそこにいます!

慎重に選別する姿勢を忘れることなく、応援したい企業を求めて…新しく個別株を購入した暁にはまたご報告しますね!!

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