【貯蓄】か、【学資保険】か、【ジュニアNISA】か、

よもやま
You will not know unless you focus on what you do not know.
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子どもを授かると、多くの方が「学資保険」の加入を思案されるかと思います。場合によっては、いまやトーンダウンした感が漂っている「ジュニアNISA」という選択肢もそこに入ってくるでしょう。いやいや、うちは「貯蓄」一択だと考えておられる方もいらっしゃるはずです。

この3つに対するかーちゃんなりの考え方をまとめてみました。

「貯蓄」か「学資保険」か「ジュニアNISA」か

貯蓄」か「学資保険」か「ジュニアNISA」か、いずれかの方法を用いて子どもの教育費を備えておこう、と考える方は多いと思います。

どの選択肢がベストかは選択者の事情により異なりますので、一概には言えません。

ただ、この二択に尽きるのではないか、とかーちゃんは考えます。

①「貯蓄」も「学資保険」も「ジュニアNISA」もやっておく

もしくは、

②「貯蓄」と「ジュニアNISA」をやっておく

①の全部やっておく、というのは一見無謀なようで、そうでもありません。かーちゃんが実践しているのはこちらになります。

②に関しては、さすがに全部は…という場合に消去しうるのは「学資保険」だと判断したからです。

と、話を進める前に、「貯蓄」と「学資保険」と「ジュニアNISA」の特性を比較してみましょう。

「貯蓄」と「学資保険」と「ジュニアNISA」と

比較項目

貯蓄 学資保険

ジュニアNISA

開始時期 いつでもOK 子どもが幼いほど得

出生前も加入できるものがほとんど

出生後かつ2023年までのみ
口座 子どもの口座をつくるもよし、

自分の口座で貯めるもよし、

タンスに入れておくもよし

特定の口座は必要としない 子ども用の証券口座を開設する必要がある
労力 ほぼなし どの保険にするか選択する必要はあるが、

加入後はほぼノータッチでOK

金融商品を選択する必要があり、初心者には難関、

かつ定期的なチェックが求められる

受取時期 さまざま さまざま 子どもが18歳になるまで引き出せない
税金 利息にかかる 受取時にかかる場合がある 原則かからないが、分配金の受け取り方法に注意、

また、贈与税の対象とならないよう気をつける必要あり

元本 割れない 割れるものと割れないものがあるが、

事前にわかる

割れる可能性がある

貯蓄

貯蓄に関しては、タンスでも銀行でも、どこにでも預けることができます。ただし、もちろんタンスの場合は利子がつきませんし、銀行であってもこの超低金利時代においては増える額なんて微々たるものです。その代わり、元本割れをしない、という絶大なる安心感があります。

*万が一お金を預けている銀行が破綻した場合も条件つきですが保護されます(参照:預金保険機構 万が一金融機関が破綻した時

学資保険

学資保険はというと、これまたさまざまな種類があるので一概には言えませんが、ほとんどが元本を保証したもので、プラス生命保険だったり、契約者に万が一のことがあった場合の保障だったり、が付いてくるものが多いです。なかにはこの保障部分の比重が大きいがために元本割れするものもありますが、契約時に満期のときの受取金額を確認できますので「恐れ」としてドキドキすることはありません。

*ただし、途中で解約する場合や、万が一加入した保険会社が破綻した場合は掛け金がすべて戻ってこない可能性があります(参照:ほけんROOM 学資保険

ジュニアNISA

さて、ジュニアNISAですが、こちらはすこしやっかいです。

子ども用の証券口座を開いたり、ジュニアNISAとして購入する金融商品(株式やら投資信託やら)を選んだり、と大変な労力をともないます。また、貯蓄や学資保険と違って、預けっぱなし・契約しっぱなし、といったことができません(厳密にはできるのですが、オススメしません)メンテにも手間がかかるのです。

*ジュニアNISA口座を開設した証券会社が破綻した場合も保護されますが、元本が保証されているわけではありません(参照:日本証券業協会 投資の時間

労力・リスク・リターンの比較

つまり、こういうことになります。

貯蓄

学資保険 ジュニアNISA

労力

リスク

リターン

未知

リターン(将来受け取る金額)が未知なのであれば「ジュニアNISA」は必要ない、というか、リスクが大きすぎる、と考えられる方が大半かと思います。

ただし!

実は「貯蓄」と「学資保険」にも決して見逃してはいけないリスクが潜んでいるのです。

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お金の価値の変化にも思いをはせて

貯蓄」と「学資保険」を考えるうえで見逃してはいけないリスク、それはまさに、

お金の価値の変化

にあります。

日本は長らくデフレ状態にありましたが、近年はかろうじてインフレ率がプラスに転じています。

出典:IMF COUNTRIES JAPAN

ただでさえ増税によってモノの値段がドンドコ上昇しているのに、今後はインフレの面でもモノの値段が高くなる可能性も高いということです。

子育て世代にとって見逃せない値動きとしては、近年変化のなかった国立大学の授業料の値上げが挙げられます。

国立大学の授業料、ついに独自値上げの時代に?|ベネッセ教育情報サイト
【ベネッセ|教育動向】東京工業大学が、2019年度以降に入学した学生の授業料を、年53万5,800円から約10万円引き上げて、63万5,400円とすることを決め...

少子化や国の財政状況に影響を受けて、いま535,800円である国立大学の授業料が10年、15年先には600,000円を超えることも考えられなくはありません。

いま535,800円で受けられる授業が将来600,000円になる、言い換えれば、授業に対するお金の価値が11%も下がることになるのです(もちろん、授業の質が向上している可能性などを考慮すると単純には比較できないかもしれませんが、ここでは同じ授業と想定させていただきます)

つまり、いま手にしている100円が「未来」も同じ価値の100円でありつづける保証はないのです。

つまりつまり、「現在」の100円をそのまま「未来」に持ち越すという面では「貯蓄」も充分リスキーなのです。

ちなみに、「現在」の100円の価値は「現在」においてもっとも高いため、「現在」使うことがベストなのだ、という考え方もあるのですが、「未来」において必要となるかもしれない100円を「未来」において必ず入手するという保証もないので、価値の高い「現在」において使い切ることにもリスクがあるとかーちゃんは考えます。

学資保険」の場合も同じです。

学資保険の多くは満期になると元本プラスαの金額が受け取れるかと思いますが、仮に18年かけることを前提として1%のインフレ率に対応しようとすると返礼率が118%あってやっとお金の「価値」としては等しくなります。もしインフレ率が2%になろうものなら136%…

残念ながらそこまで返礼率の高い学資保険は現時点では存在しません(すくなくとも、かーちゃんは把握しておりません)

狭く深くではなく、広く浅く

そこでとりうる策が「現在」の100円を「未来」の100円にする、という手段=「投資」なのです。

ただし、前述のように「投資」は「未来」という未知なるものをやりとりするためになにもかもが未知です。また、商品を吟味したり、吟味するための知識を身につけたり、と労力もかかります。

そして、ここが肝心なのですが、未知である、ということは必ずしも「現在」の100円が「未来」の100円になるわけではないということです。もしかしたら90円、80円、とさらに価値を下げてしまう恐れがあります。

だからこそ、「貯蓄」と「学資保険」と「ジュニアNISA」に分散して、広く浅く攻めるのです。

貯蓄」と「学資保険」だけではカバーできないお金の価値の変化への対応策として「ジュニアNISA」で投資する。「ジュニアNISA」で投資するだけではリスクが大きすぎるので「貯蓄」と「学資保険」でも備えておく、といわけです。

後は攻め方の問題になってきます。

とりあえずジュニアNISA口座をつくっておこう

もし、すでに出生されたお子さんがいらっしゃって、かつジュニアNISA口座を開設しようか迷われている、という場合は、とにもかくにも口座開設の手続きをはじめることをオススメします。

2019年も残り3ヵ月を切ったことですし、2019年分の投資枠を活用する可能性を残しておくためにも、とりあえず口座をつくっておくのです。

かーちゃんは子どもの口座開設が年末ギリギリになってしまったがために、やきもきした経験があります。そんななかでは冷静な判断を欠きやすいので、ぜひすぐにでも開設しておきましょう。

途中で気が変わったとしても、入金しなければいいだけの話なのです。住民票を取り寄せたり、必要書類に記入したり、とかけた労力が無駄になる可能性はありますが、後から開設しておけばよかったと後悔するよりは有効な手だと思います。

とりあえず学資保険について相談しよう

お子さんが出生前の場合はジュニアNISAの口座をつくれませんので、とりあえず学資保険を吟味することからはじめましょう。学資保険には本当に様々なタイプがありますので、時間に余裕があり、体調にも支障なければほけんの窓口などを訪れこることをオススメします。

例え加入には至らなくても、詳しい方に話を聞くことはなにかしら自分の糧にもなること間違いなしです。

かーちゃんもファイナンシャルプランナーさんに話を聞いて、まさに目からウロコの落ちる経験をしたことがあります。

改めて:「貯蓄」か「学資保険」か「ジュニアNISA」か

さてさて、ここで冒頭の選択肢に戻りましょう。

①「貯蓄」も「学資保険」も「ジュニアNISA」もやっておく

もしくは、

②「貯蓄」と「ジュニアNISA」をやっておく

かーちゃん、なぜ②で「学資保険」を削除したかというと、前述のお金の価値の変化への対応がそれほど見込めないのに、束縛がきついと考えるからです。

学資保険」に加入した場合、タイプにもよりますが、必ず一定期間は一定額を保険料として支出しないといけません。その点、「貯蓄」と「ジュニアNISA」は、例えばお金に余裕のあるときにだけ追加で入金するなど、懐具合によって采配することが可能です(もちろん、月々いくらは「貯蓄」と「ジュニアNISA」に回す、と自ら設定することもできます)

また、加入時の子どもの年齢が高ければ高いほど返礼率が低くなることも選択肢から除外した理由の1つです。

ただし、保険料を徴収されることで着実に受取金を確保できることをメリットとするとらえ方もあります。また、リスクの大きい「ジュニアNISA」には、はじめたとしても気になり過ぎて心のゆとりを失ってしまうかもしれないというデメリットがあります。

なにをメリット・デメリットととらえるかは人それぞれですので(結局のところ、ここなのです)、かーちゃんのオススメもあくまで参考としてとらえていただき、ぜひご自身に合った貯蓄方法なり投資方法なりを探して、見つけて、実践していただけたらと思います!

念のため:「ジュニアNISA」をはじめるうえで

1つ、ここで念のため「ジュニアNISA」をはじめる際に見過ごしがちな、留意点を述べておきます。

それは子どもが「非居住者」になる可能性です。ジュニアNISAは原則として日本在住の0歳~19歳の方が対象になるため、親の転勤や長期留学のために海外での生活が1年以上に及ぶことで「非居住者」になる場合、子どもは出国の時点でジュニアNISAの対象外になります

「非居住者」になると、ジュニアNISAで管理している金融商品をすべて課税ジュニアNISA口座に移管しなければなりません(参考:日本証券業協会 みんなにいいさ!NISAがいいさ!! よくある質問→「その他」をクリック)

つまり、移管後に生じた株価/基準価格の値動きや分配金は課税対象になるうえに、18歳までの払い出し制限がかかるのです。18歳までに帰国した場合は再度非課税ジュニアNISAを開始できますが、出国時に移管した分を戻すことはできません。

お子さんがもうすぐ18歳、という場合にはそれほど考慮しなくてもいいかもしれませんが、まだ就学していない場合には将来親の転勤や長期留学によって「非居住者」となりうる可能性とその時期についても考慮に入れたほうがいいでしょう。

その他、「ジュニアNISA」の情報はいろいろなサイトで案内されていますので、気になったところはぜひ調べてみてください。

ジュニアNISA : 金融庁
ジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)のしくみや投資について基本から解説します。ジュニアNISAとは、2016年度から始まった未成年者を対象とした少額投...

 

Attention! 投資は子育てに似ています。どれほど愛して、どれほど大切に育てても、望んだ結果を得られるとは限りません。なにが待ち受けていようとも、しっかりと受け止められる土台をつくり、相手を知る努力を怠らず、おおらかに見守っていきましょう。そして、無茶は禁物です。
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