【ユダヤ人=お金に強い?】その手法に学べ

よもやま
Fall to rise.
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なぜ投資といったお金にまつわる話がタブーになってしまったのか、という否定からではなく、なぜ投資といったお金にまつわる話がウェルカムになったのか、という肯定から「金融リテラシー」なるものに向き合ってみたいと思ったかーちゃん、前者の代表が日本人であれば、後者の代表はユダヤ人かな(悪い意味での偏見は持っておりませんよ。むしろそのバイタリティーにはいつも感銘を受けております)と考え、かの人たちはどうのようにしてお金に対する心意気を培ったのか、調べてみることにしました。

ユダヤ人とは

実態はどうであれ、ユダヤ人には商売上手でお金にがめついというイメージがついていることは大多数の方にご賛同いただけるかと思います。

では、そもそもユダヤ人とはどのような人々のことを指すのでしょうか?話を先へと進める前に改めて確認してみましょう。

とはいえ、その線引きは必ずしも簡単ではありません。まずもってして、ユダヤという名称が国名ではなく、宗教名から来ることからして事態はより複雑です。ユダヤという国がないのに、ユダヤ人として括られるようになったのは単純に言ってしまえば宗教によるつながりが強いからなのですが、それだけでもない事情があります。

とにもかくにも、ざっくばらんにまとめると、ユダヤ人として括られる人というのは以下のような方々になります。

  • ユダヤ教徒
  • ユダヤ人の子
  • イスラエル人

ただし、すべての項目が=ユダヤ人というわけではありません。ユダヤ教徒ではあるがユダヤ人として括られたくない方もおられますし、ユダヤ人の子として生まれたからといって必ずしもユダヤ人ではありません。もちろん、イスラエル(国名)人にはユダヤ人ではない方も多く含まれます。

結局のところ、自分自身が自分自身をユダヤ人であると認識することが鍵になるのですが、それでは無法地帯と化してしまうので、一応、以下の定義が現在もっとも受け入れられているものになるようです。

ユダヤ人の母親から生まれた人、またはユダヤ教に改宗を認められた人

出典:ミルトス ユダヤ人の定義

キーパーソンが母親である点が非常に興味深いのですが、ここではそれ以上掘り下げないことにしましょう。

ユダヤ人が辿ってきた道のり

さて、これでどのような方々がユダヤ人と定義づけられているのか(すくなくとも、一般的に)がわかりました。なぜこの定義を明確にしておきたかったのかというと、この定義こそがユダヤ人のアイデンティティーそのものと言え、まさにユダヤ人=お金に強いというイメージを生み出した最たる要因だからなのです。

このアイデンティティーがゆえに、ユダヤ人はとても波乱に満ちた道のりを辿ってきました。およそ3,000年以上あるとされるユダヤ人の歴史において、いわゆる迫害として知られているものをピックアップしてみるとこのようになります。

  • 紀元前13世紀:エジプト新王国での迫害→パレスチナに向かう(モーセが海を割るお話はこのときのものです)
  • 紀元前6世紀:ユダ王国を征服した新バビロニア王国による強制移住(教科書にも載っている「バビロンの捕囚」です)
  • 11世紀‐13世紀:十字軍による虐殺(本来はイスラム教徒からの聖地奪還を目指した動きでしたが、ユダヤ教徒も異教徒として攻撃の対象となりました)
  • 17世紀‐20世紀:ロシア社会における迫害(「ポグロム」と呼ばれ、マルティン・ルターが著作「ユダヤ人と彼らの嘘について」においてユダヤ人を非難したことが発端とされています)
  • 20世紀:ナチスによるホロコースト(これについてはもう説明は不要でしょう)

とくに、イエス・キリストが登場し、イエスの裏切り者としてのレッテルが貼られて以降のキリスト教社会におけるユダヤ人への嫌悪感にはすさまじいものがあります

そして、ユダヤ人は新バビロニア王国によって滅ぼされたユダ王国を最後に自分たちの国家を樹立できずにいました

そんななか、1907年のバルフォア宣言によって聖地エルサレム(ユダ王国の首都でもありました)のあるパレスチナでの国家樹立を確約されたのですが、ようやく自分たちが安心して暮らせる場所を手に入れたと安堵したのもつかのま、イギリスのダブルブッキングが判明(2枚舌外交として悪名高い取引ですね)、現在に至るまでのパレスチナ問題が勃発し、国家安泰とはほど遠い状況が続いているのです。

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その道のりから生まれいでたるモノとして

さてさて、このようにいま属している社会からいつ排他されるかわからないいまある暮らしがいつ奪われるかわからない、という状況にあるとき、みなさんでしたらなにをいちばんに求めるでしょうか?

もちろん、約束の地とか、信仰の自由とか、寛大な社会とか、を願う方がいるでしょう。そうした社会の実現に向けて努力することを怠ってはいけません。ただ、そういったいわゆる夢に近いものではなく、より実践的な、生き抜くための術として、それこそ夢の実現のためにも必要なものといえば「お金」になるのではないでしょうか?

それもただ「お金」だけでなく、「お金を得る術」を手にすれば、たとえ身ぐるみはがされようとも、再びのしあがり、夢の実現のために生き続けることができます。

そうなのです。

ユダヤ人の方々は、明日をも知れない自分たちの行く末を見据え、そんななかにあっても生き抜いていくために「お金を得る術」を重視し、結果としてお金に強くなったと言えるのです

「お金を得る術」を持っていることが経済的な自立だけでなく、社会的な、さらには精神的な自立も意味し、それがそのままユダヤ人の誇りとなったのです。

つまり、宗教という強固なつながりを持ち、国土を持たないながらも確固たる基盤を築くべく努力した結果、彼らはお金に強くなったのです。

実態が先か、イメージが先か

ところで、前述の迫害の歴史はユダヤ人=お金にがめついというイメージを利用し、かつ植えつけた歴史ともとらえることができます。お金にがめつい=卑しいというのはまあほぼほぼ万国共通のとらえかたでして、そこへユダヤ人を結びつけることで排他の対象として人々の意識に刷り込ませようと為政者たちは画策してきた、と考えられているのです。

シェイクスピアの「ヴェニスの商人」にシャイロックというユダヤ人の金貸しが登場しますが、これもまたユダヤ人のイメージを増幅させたものと言えるでしょう。

また、かのロスチャイルド家からマーク・ザッカーバーグ(Facebook創業者)やラリー・ペイジ(Google創業者)に至るまで、多くの著名かつ財を成した方々がユダヤ人であるという事実もユダヤ人=お金にがめついというイメージを生み出す要因となっています。

ですが、このユダヤ人=お金にがめついというのは、あくまでも単なるイメージに過ぎないという見方もあります。為政者たちが画策してきた悪しきイメージ構築によってユダヤ人=お金にがめついと思い込むようになっただけで、決してこの「=」は「=」ではない、と。

では実態はどうなのでしょう?

2018年時点でのユダヤ人の数は14,606,000人(参照:Jewish Virtual Library, Vital Statistics: Jewish Population of the World)います。

この参照サイト、時系列で数字が出ているのですが、ホロコーストによる人口減少がいかに強烈だったかがわかります。

そこで、フォーブス社の出している世界の長者番付を見てみると、2018年にはトップの200人のうち38人がユダヤ人でした(参照:Jewish Business News, Jews Make-Up 19% Of Forbes 200 World’s Richest List

ユダヤ人の0.0002%が世界トップ200に入っていることになります。

ちなみに、日本人は3人がランクインしておりまして、人口約1億2,000万人として0.0000025%です。

あ、比較してはいけなかったかしら。

また、2019年版では総ランクイン数2,153人のうちアメリカ人が607人を占めているのですが、アメリカの人口約3億人のうちとするとこれでようやく0.0002%と対等になります(参照:Forbus, BILLIONAIRES THE RICHEST PEOPLE IN THE WORLD

が、アメリカ人には多くのユダヤ人も含まれることを踏まえるとこの数値はさらに下がります。

あいにくユダヤ人における富裕層の比率がパッと出てくるデータが見つからなかったのですが、これだけでも充分ユダヤ人のお金の強さを証明できるのではないでしょうか。

もちろん、ユダヤ人=お金に強い、の「=」は決して「=」ではないという認識は大切です。ユダヤ人のなかにもお金に弱い方はいるでしょうし、個々の能力を集団として一括りに判断することはある意味危険を伴います。それでも、ユダヤ人は比較的お金に強いという認識に大きなズレはないと言えるでしょう。

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ユダヤ人の「お金を得る術」とは?

やはりユダヤ人は比較的お金に強いことがわかりましたね。では、彼らの「お金を得る術」というのは具体的にどのようなものなのでしょう?

結論から先に述べます。

具体的な手法というのはありません。

まあ、一子相伝、門外不出などで本当に秘せられているものがある可能性はゼロではありませんが。

前述したように、苦難の道を歩み続けてきたユダヤ人はなにがあっても立ち向かえる精神を養っています。そして、生き抜きたいという意欲が「お金」にも向いているわけで、この意欲こそが「お金を得る術」だと言えるのです。

ここで1つ、非常に興味深いサイトを見つけたのでご紹介します。

The ‘real’ Jews told me I wasn’t Jewish – J.
Dear Dawn: I was raised Reform and fit in fine at my congregation. But at colleg...

母親がユダヤ人ではないユダヤ人が寄せた相談への回答が記載されているのですが、これがまた秀逸なのです。サクッと答えを出してしまうのではなく、まず自分で考え、きちんと調べたうえで自分の立ち位置をしっかり認識することが大切だと説いています。そして、立ち位置を認識したうえで、今後直面しうる状況を想定して対策を練るよう促しているのです。

ただ答えを与えるだけでなく、それを自ら導き出すことに重きを置いているわけです。これは恐らくアイデンティティーの確立云々に限らず、あらゆることにおけるユダヤ人の対処法を示しているのではないでしょうか。

そして、これはそのまま「お金を得る術」として投資にも当てはめて考えることができるのではないでしょうか?

上記の回答内容を投資に置き換えると、

  • まず自分で考え、調べたうえで自分の現状を踏まえた、身の丈にあった投資手法や投資先を選定する
  • 将来直面しうる経済状況(市場だけでなく個人的なことも)を想定して対策を練っておく

とすることができるかと思います。

基本中の基本ですね。

それがなによりも大切なのです!

目指せかーちゃんスタイルの構築

ところで、ユダヤ人の方々が比較的お金に強くなった要因としてその苦難に満ちた道のりが挙げられるのであれば、まあ、いわゆる平和な国と(現在は)考えられている日本においてはお金に弱くならざるをえないのかもしれません。

恐らく、この島国から追い出される日が来るかもしれない、と想定されたことのある方はあまりいないのではないでしょうか。

すくなくとも、かーちゃんはしたことがありません(自らの意思で出ることを選択するかも、と考えたことはありますが)

そんななかにあっても投資に邁進するためには、ガツガツした精神を持つことが要になってくるのでしょう。ぼーっとしていてはいけないのです。それでも、そこにのほほんとした要素をプラスしたいな、とかーちゃん思わずにはいられません。

ユダヤ人に学ぶことのできた基本中の基本を胸に、かーちゃんスタイルを構築し、納得のいく手法で着実に投資していきたいと、改めて心に留めるのでした。

参照サイト

この記事を作成するにあたっては以下のサイトを参照しました。

Jewish History - The story of the Jewish People over 3,300 years
A tour of Jewish history through the millennia, from our biblical fathers to the...
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