【グローバル3倍3分法ファンド】なにが3倍でなにが3分なのか

ほか
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子どもBのジュニアNISA枠でかーちゃんが選択した商品「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)」、いったいなにが3倍でなにが3分された方法に基づいたファンドなのか、ちょっと調べてみることにしました。

1歳になって

グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)」は昨年(2019年)の10月に設定された商品でして、つまり、最近になってようやく1歳になる、うら若きファンドなのです。「1年決算型」の他にも「隔月分配型」というものがあるのですが、かーちゃんが選択したのは「1年決算型」です。

その理由も含めて見ていきましょう。

最初の決算

さて、無事1年近くが経過したグローバル33(勝手にダブルスリーと愛称をつけています)は、最初の決算日である9月21日(今年は土曜日だったので24日)を迎えました=分配金が発表されたのです。

その額はというと、

当期の決算時においては、無分配とすることを決定しました

出典:日興アセットマネジメント 「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)」2019年9月決算のお知らせ

無分配=0円だったのです。

かーちゃん、このお知らせにほう、と胸をなでおろしました。

なぜでしょう?

無分配を選択する=むやみに分配金を出すことで基準価格を下げるという選択をしなかったことになるからです。

かーちゃんが「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)」を購入したのはジュニアNISA枠、つまり、投資可能期間が2023年までの非課税枠です。

2024年以降は新たに商品を購入できるわけでもなく、さらに子どもが18歳になるまで資金を引き出すこともできないわけで、その間に分配金をもらってもどうしようもありません(NISAの一般/特定口座預かりを利用して通常の一般/特定口座のように課税される形での運用は可能です)

なので、やたらと分配金を出して基準価格に変動をきたすよりはファンド内で育成させることに注力していただくほうが税金対策としては得なのです。

このことは「1年決算型」と「隔月分配型」の基準価格の推移を比較していただければわかりやすいと思います(参考:日興アセットマネジメント グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)およびグローバル3倍3分法ファンド(隔月分配型)

2つを見比べると、「隔月分配型」の基準価格が「1年決算型」の基準価格を下回っていることに気づかれるでしょう。違う見方をすれば、「1年決算型」の基準価格は「隔月分配型」の分配金込み基準価格とほぼ同等ということになります。

つまり、ジュニアNISA枠として購入する場合は「1年決算型」を、それ以外の枠でとにかくちょこちょこ分配金を受け取りたい場合は「隔月分配型」を選ばれたほうがベターというわけです。

余談ですが、かーちゃんが子どもBのために当初「ノーロード・パン・アジア高配当株式フォーカス(毎月分配型)」を選択したことはこの面でも失策でした。

【ジュニアNISA】子どもBの1:パン・アジア高配当
かーちゃんの頭は休まらない 前回ちらっとお伝えしましたが、かーちゃんは子どもAのジュニアNISA2年分の枠の配分を決めるかたわら、子どもBとC、さらにはダーリ....

ま、なにはともあれ前を向きましょう。

3×3の意味

無分配ということで胸をなでおろしたかーちゃん、ここにきてようやく、さてはて、そもそも3倍3分法とはなんぞや?と疑問を持ちました。

なんとなく、リスクはあるけれどもリターンも3倍(!?)なイメージを持っていましたが、本当にそんなあやふやな状態でいいのでしょうか?

よくないですね。

改めて「投資信託説明書 (交付目論見書)」を見てみると、こんな文言を発見しました。

世界の株式、REIT、債券の3つの資産に対し、 純資産総額の3倍相当額の投資を行なう運用手法を「3倍3分法」としています。

なるほど、「3分」というのは「世界の株式、REIT、債券の3つ」に分けて投資を行っていることを指すのですね。

で、「3倍」というのは「純資産総額の3倍相当額の投資」を行っていることから来る、と。

…「純資産総額の3倍相当額の投資」ってどうやるのでしょうね?

説明書を読み進むとこんな図が出てきました。

「世界の株式やREITに加えて、日本株式および各国国債への投資には先物取引などを活用することで、純資産総額の3倍相当額の投資を行ないます」とありますね。

うーん、それだけではかーちゃんには理解できません。「先物取引などを活用」すれば「純資産総額の3倍相当額の投資」が可能なのでしょうか?

おや、よく見るとスペシャルサイトなるものが用意されています。そこにこんな図がありました。

うーん…もうひとつ初心者にはわかりにくい図です。「+」のところはいきなり200万円増えているようにしか見えません。

「日本株投資の部分を、上場株式先物で担うことで余る現金を活用して」、「国内外の債券を先物で200万円分投資します」

はい。やはり「先物」がなんたるかを理解する必要があるようです(すでにご存知の方は読み飛ばしてください

先物取引とは

先物取引を説明しているサイトはいくつかあるのですが、

先物取引について | 日本取引所グループ
日本取引所グループは、東京証券取引所及び大阪取引所などを傘下に持つアジアを代表する取引所グループです。

かーちゃんにとっては岡三オンライン証券がいちばんシンプルでわかりやすかったです。

【先物・オプション取引】先物取引とは | はじめての先物・オプション取引 | ネット証券会社なら岡三オンライン証券
先物取引をご紹介いたします。ネット証券なら岡三オンライン証券!岡三オンライン証券で日経225先物・日経225mini・日経225オプション取引をはじめましょう。...

それからSBI証券もすこしごちゃごちゃしていますが、いろいろと学べます。

先物・オプション|SBI証券
先物・オプションなら...

要は、

来年の秋に収穫されるお米(おいしいやつ)を1キロ500円で買いたいな、と思ったとき、その額で前もって買う約束をしておく

実際に収穫されたお米(おいしいやつ)の値段が1キロ525円だったら25円の利益となる

or

実際に収穫されたお米(おいしいやつ)の値段が1キロ475円だったら25円の不利益となる

というわけです。

ここで興味深いのは「前もって買う約束をしておく」時点の資金がそのまま取引額になるのではなく、資金×レバレッジ(商品と時期によって異なる倍率)分の取引が可能になる、ということ。

つまり、先ほどの図にあった200万円というのは「先物の200万円」なので、手持ち資金としては「200万円÷レバレッジ=200万円以下」というわけなのです。

ふむふむ、かーちゃんすこし理解してきた気がします。

「ファンド情報」に掲載された記事によると

さてさて、ここで雑誌「ファンド情報」に掲載されたグローバル33の紹介記事をかーちゃんどこまで咀嚼できるかわからないまでも読んでみました(ファンド拡大鏡 日興アセットの「3倍3分法」 レバレッジに活用する先物投資、分散強化と収益拡大を両立|配信終了予定日2020/7/17

ここにいくつか、なるほど、と思った点がありました。

レバレッジのリスクについて

先ほど登場したレバレッジ、利益が「×レバレッジ」になるということは不利益も「×レバレッジ」になります。つまりはリスクも大きいのですが、

リターンの標準偏差(リターンの期待力の標準的な変動幅)が小さな債券を大目に、大きなエクイティ系資産を少なめに

して、高リスクな商品(株式・不動産)と低リスクな商品(債券)を組み合わせることでリスクを均しているようです。

資産配分の図もあったので引用させていただきます。

ご覧のように「先物」部分は大半が債券です。

アクティブなインデックス?

かーちゃんのイメージでは「先物」=判断を下す必要がある=アクティブ、となっていたのですが、

ファンドマネージャーの投資判断に基づき資産配分を考慮することはせず、運用モデルに基づいて計量的にポートフォリオを管理している

ということは、インデックスの要素が強い、ということになるのでしょうか?

しかも、

信託報酬の徴収はあくまで純資産(=1倍)に対してであり…中略…信託報酬の相対的な感じ方は名目値の3分の1となる。

だそうで。

信託報酬は0.36%(税抜き)、実質ベースでは0.44%程度(同)

ということは、3倍3分法なしにして同様の結果を得ようと思ったら1.2%の信託報酬がかかる、というわけですね。

キーポイントは「逆相関」

「先物」と「レバレッジ」による「3倍3分法」を用い、投資対象も国内外の株式から不動産、債券に至るまで幅広く設定することで利益を生み出そうとしているグローバル33ですが、なによりも肝心かなめなポイントはそれぞれの投資対象のお互いに連動する関係性、すなわち「相関」を考慮したポートフォリオを作成していることにあるようです。

挿入されていた図に基づけば、例えば「日本株式」が「+1」と上昇した場合、「日本国債(先物)」は「-0.41」と下降します。逆に、「日本国債(先物)」が「+1」と上がると「日本株式」は「-0.41」と下がるのです。

このような「逆相関」によってそれぞれの投資対象のバランスがとられることで、より経済動向に左右されにくいファンドになる、というわけです。

さらに、債券のなかでもアメリカ・ドイツ・イギリス・オーストラリアの国債(先物)に比重を置くことで為替変動も踏まえた「逆相関」関係を築いているようです。

でもやっぱり「先物」と「レバレッジ」にはリスクもある

とはいえ、やはりレバレッジがかけられているからには先物取引の際の証拠金が損失によってマイナスになる可能性はあるのです。その場合は短期で運用している資金から補填されるようですが、それも底をつきたらどうするのでしょう?

さらにさらに「現物」で取引している分を取り崩しても足りなくなった場合は?

日興アセットはそこまでの可能性を「想定してない」とし、ファンドの約款でもこうした万一の事態の対応は定めていない

だそうですよ。

ふむ。

もし、2003年3月から運用していたら…というリーマンを含めた期間でのシミュレーションにおいても短期運用している資金が足らなくなる状況には陥らなかったようですが、

世の中なにが起こるかわかりません。

それにしても、シミュレーションとはいえすごい結果ですね。

記事の中では日興アセットさんが資金を融通する可能性が高いのでは、と述べられていますが、前述のとおり日興アセットさんは現時点ではなにも定めていないのです。

可能性がとーっても低いことではありますが、もしかして、もしかすると、購入者にちょっとした(!?)災難が降りかかってくることもあるのかもしれません。

そのことは頭の片隅に入れておいたほうがよさそうです。

かーちゃんの思うところ

さてさてさて、なんとなくグローバル33の仕組みがわかってきたところで、かーちゃんふと思いました。

グローバル33ほどレバレッジを活用した投資信託はあまり類がないようで、日興アセットさんはそれなりの思いを抱いているようです。

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その割には信託期間が10年と短く設けられています。

過去シミュレーションは15年もかけているのに、なぜでしょう?

さらに、「1年決算型」と「隔月分配型」があるのでファミリーファンド形式かと思いきやファンド・オブ・ ファンズ形式なのです。

「マザー」と「ベビー」にわけるほど手間がかかっていないのかもしれませんが、「マザー」と「ベビー」にわける手間そのものが惜しいのかしらと邪推してしまいます。

「1年決算型」と「隔月分配型」の2種類あることも不思議です。

かーちゃんとしては「1年決算型」で充分だと思うのですが、「隔月分配型」=分配金が出る投資信託は一定の人気があります。そういった分配金を魅力に感じる層も取り込みたいという意図があるのでは、と思わずにはいられません。

つまりつまり、「熱意」はあるけれど「自信」がない??

日興アセットさん、信託期間を無期限とまではいかないまでも、もうすこし延ばしてみません?

しばらく様子見していただいて、イケる、と思った暁にはぜひ。

期待したいところです。

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