小松製作所とスウェーデンの森

NISA
The style has not changed, so say those who have not seen the past.

年の瀬も迫り、ダーリンのNISA枠を消化したいなと思いはじめたかーちゃん、これといった根拠もなく、今度は国内株式を物色することにしました。できれば、時間の許す限りさまざまな企業を網羅してキラキラ光るものがないか探してみたいところですが、まあ、そうもいきませんので、いくつか絞ることに。

結果、最終候補として残った小松製作所(6301)について、またまたかーちゃん目線での思いをまとめましたのでご一読いただけますと幸いです。

コマツさんとの出会い

小松製作所といえば、世界有数の建設機械メーカーとして知られていまして、恐らくほとんどの方が一度はその名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。

そんなコマツさんとかーちゃんの出会いは、かれこれ10年以上も前のこと。まだ独り身のときに訪れた飲み屋さんで偶然コマツさんにお勤めの方と話をしたことがきっかけでした。

正直、コマツ=ブルドーザー的な知識しか持ち合わせておらず、具体的にどのような話をしたのかはいっさい覚えていないのですが(その方ともその場限りのご縁でした)、お勤め先、つまりコマツさんのことですね、を高く評価していたことだけは鮮明に覚えております。

この邂逅は、ビッグネームであれば何かしら非があるものと思っていたかーちゃんとしては非常に印象的で、衝撃にも近いものを受けました(まあ、まったく非がないわけではないと思いますが、すくなくとも楽しそうに話してはおられました)

とはいえ、当時かーちゃんにの頭には投資の「t」の字もなく、かといってコマツさんで働いてみたい、と思うわけでもなく、

ほーう、そんなこともあるのか。

程度に、この出会いは記憶の片隅に残ることとなりました。

※ところで、コマツさんは機械業界で仕事にやりがいを感じる会社として2015年より4年連続1位に輝いております!

機械業界で仕事にやりがいを感じる会社ランキング、3位クボタ、2位ファナック、 1位は?|@DIME アットダイム
2015年から4年連続で「なでしこ銘柄」に選定されている『小松製作所』。同社はキャリコネが発表した「機械業界の仕事にやりがいを感じる企業ランキング」で1位に選ば...

話を戻しましょう。

それがこうして時を経て、とりあえず投資の「u」ぐらいまでは行けたかなと思いはじめたかーちゃんの脳内にもちろん残っていたわけでして、めぼしい国内株式はないものかと探すにあたってパッと思いついたいくつかの企業の1つに、見事コマツさんも入っていたわけです。

コマツさんの世界

そしてまあ、なにはともあれとりあえずウェブサイトをチェックしてみようと思ったかーちゃん、訪れた瞬間からコマツさんの世界に魅せられました。

人間の道をつくるなら、動物の道もつくれ。

まず目に飛び込んできたキャッチフレーズのなんとまあキャッチーなこと。

その機械には、血が通っていた。

ですって?極めつけは、

スウェーデンの森は、IoTの森だった。

もうねえ、なんかこう、

もっと知りたい!!

と食いつかずにはいられない標語が満載です。

そこで、なかでも気になる「IoTの森」=スウェーデンの森について、ちょっとツッコんで調べてみることにしたのです。

スウェーデンの森

スウェーデンは国土の約70%を森林が占めていますが、人の手が入っていない、いわゆる原生林は北部にわずか残っているのみで、大半が何かしら人の管理下に置かれている状態にあります。森林資源としては、おおむね45%が木材に、45%がパルプ材に、残りの10%が燃料として加工されているようです(参照:Swedish Wood, The forest and sustainable forestry

注目すべきは、コマツさんのウェブサイトにある「1本切ったら、2本植える。スウェーデンの森のルールです」というお言葉通り、その資源量は拡大を続けているということ。

そう、拡大しているのです!

まさに、上昇率(植える本数)が減少率(切り倒す本数)を上回っているわけで、この事実からだけでもスウェーデンにおける林業がいかに整然と管理され、見事な成果を生んでいるか、がわかると思います。

また、スウェーデンにおける林業のありようは古くから持続的可能性に満ちていると評価されていて、同国は1992年にブラジルのリオデジャネイロで開催された環境と開発に関する国際連合会議で採択された「森林原則声明」でも規定されている森林保護と回復および持続可能な経営の実施に率先して取り組んでいく姿勢を表明しています(参照:外務省 国連における森林問題への取組

実際、スウェーデンでは森林の伐採や保護に関する森林法が定められていて、森林を伐採する際は補植や自然な形での復元に努めることが義務付けられています(参照:林野庁 国別情報 スウェーデン

また、民間の森林管理認証システムであるForest Stewardship Council (FSC、森林管理協議会)Programme for the Endorsement of Forest Certification Schemes (PEFC、PEFC森林認証プログラム) によって認証を受けている森林面積が全体の75%(生産的森林に限れば全体の95%!)を占めており、行政だけでなく、実際の現場管理者の間でも持続可能な経営を実施することが強く意識されていることが伺えます。

コマツさんの尽力

では、そんな意識の高いスウェーデンの森において、コマツさんはいったい何をされているのでしょうか?

もちろん、ハーベスター(伐採のための巨大マシーン)やフォーワーダー(木材専用の巨大運搬車)といった現場で活躍する機械の開発および提供を行っているわけですが、それだけではありません。

それだけではない要素、それこそがIoT=モノのインターネットなのです。IoTによってハーベスターやフォーワーダーの操作をスマートにし、自然に負荷がかからないよう努めたり、伐採エリアや本数の指定に役立つ情報を集約したり、地形をデータ化することで作業の効率化を図ったり…スウェーデンにおける林業を支援することで、コマツさんは自らの製造技術のみならず情報技術の向上も図り、逆にそれによってグレードアップしたものを現場に届けるという、いわばWin-Winの関係性を築いているのです。

また、コマツさん(厳密には子会社のコマツフォレストさん)は現在スウェーデン北部のウメオに新しい工場を建設中なのですが、これがまた太陽光や地熱を利用し、建物の構造そのものも工夫することで効率的なエネルギー提供を可能にするというのです。これにより、カーボンニュートラルな製造を実現し、2021年には稼働予定というこの新しい工場はインダストリー4.0をコンセプトにネットワークや技術を駆使して運用される予定で、どのような製造工程や地域社会との連携を打ち出せるか、非常に楽しみです(参照:Komatsu Forest Investing in Northern Sweden

コマツさんの愛

さて、このコマツさんのフォレスト・フレンドリーな取り組みはスウェーデンだけに留まりません。アメリカのアパラチア地域にある鉱山跡地では2019年4月より森林再生プロジェクトを開始、今後はこういった鉱山の再生への取り組みも拡大させていくようです(参照:小松製作所 コマツレポート2019

さらに、森だけでなく、様々な建築現場においてIoTによるスマート化を推し進めるべく、他企業と連携してデータの蓄積と提供を行うオープンプラットフォームLANDLOGを立ち上げています。

さらにさらに!

かーちゃんとして見逃せないのが、コマツさんの故郷石川県小松市につくられたこまつの杜。ここは子ども向けの自然やものづくりを学べる教室や食育の場を提供し、植栽活動や地域のお祭りにも参加するなど、まさに未来に目を向けた活動拠点となっているうえに、ザ・コマツ的な要素として世界最大級のダンプも展示されています。

もうかーちゃんとしては訪れずにはいられません。近いうちにきっとスリーキッズを連れて訪れよう、と心に決めました。

こまつの杜を訪れた暁にはきっとこのブログでご報告しますね。

そして、もうひとつ、チャーミングなのがコマツビル屋上庭園の存在です。

コマツさんの本社が置かれている、その名もコマツビルの屋上に、建築当初(1966年)から設けられている屋上庭園だそうで、定期的に一般にも公開されているのです。

建設当初というのがミソだと思いません?構想段階ですでに屋上庭園を思い描いていたわけで、後付けでつくったのではないところに愛を感じます。

ここもまたいつか訪れたいスポットに認定ですね。

ちなみに、屋上庭園を管理運営している公益財団法人日本花の会は1962年に当時のコマツさんの社長河合良成氏の呼びかけで創設されています。同法人のプロフィールページに河合氏の言葉として「私は世の中で花が何より好きである(…)」と記載されているのですが、こういった方々に導かれてきたからこそいまのコマツさんがあるのでしょう(参照:公益財団法人日本花の会 プロフィール

納得です。

ちょっと株式のお話

ところで、小松さんは配当性向を40%以上とする方針をとるなど、株主さんにも気を配っている企業になります。また、その株式は配当利回りが現時点で4.0%以上と、比較的高配当です。ただ、この数字は米中貿易摩擦などの影響であまり芳しくない決算の公表が続いていることによる株価の落ち込みが影響しているとも考えられます。そして、業績が今後も伸び悩むようでしたら、配当性向が高くても金額としては落ち込む可能性があります(参照:小松製作所 株価について

ですが、

それでも、いいのです!

かーちゃん(&ダーリン)がコマツさんに投資することによってスウェーデンの森(願わくは世界の森)が育まれ、子どもたちの教育やよりよい社会の実現を多少なりとも支援することになるのであれば本望です。

とはいえ、きれいごとばっかり言っては怪しまれますね。

そりゃあせっかく吟味して投資した企業の株価が雀の涙のようになってしまったら悲しいです。理想は理想、現実は現実です。

それでも、

それでもですよ!

これほどしっかりと前を見て、さまざまな方面に目配りしている企業がこれから落ち目になることはないとかーちゃんは考えます。まあ、すでに建設機器メーカーとして世界2位のシェアを誇る企業(ちなみに、1位はキャタピラー)に向かって言うことではないと思いますが、あらゆる面で明るく楽しい未来を提供してくれること間違いなしでしょう。

コマツさん、応援しています!

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